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「合同式」は数論(整数の数学)で非常に重要な概念です。以下で、基本から丁寧に解説していきます。


✅ 1. 合同式とは?

📘 定義

ある整数 $A$$B$、自然数 $N$ に対して、

$$ A \equiv B \pmod{N} $$

と書くとき、これは「A を N で割った余りと、B を N で割った余りが等しい」という意味です。


🔁 つまり…

$$ A \equiv B \pmod{N} \quad \Longleftrightarrow \quad A % N = B % N $$

または、

$$ A - B は N の倍数である(A - B ≡ 0 mod N) $$


🧠 イメージ

  • $A \equiv B \pmod{N}$ は「AとBは、Nで割ったときに同じ“余り”になる」ということ。
  • 普通の等号(=)と違って、“余りの世界”での等しさを表す。

✅ 2. 例で理解しよう

例1:

$$ 19 \equiv 7 \pmod{6} $$

  • なぜなら $ 19 \div 6 = 3$ 余り 1 $ 7 \div 6 = 1$ 余り 1

➡︎ 同じ余りだから、合同。


例2:

$$ 35 \equiv 3 \pmod{8} $$

  • $35 % 8 = 3$
  • $3 % 8 = 3$

✅ 3. 合同式の性質

合同式は以下のような計算のルールが成り立ちます。これはとても便利です。

加法

$$ A \equiv B \pmod{N}, \quad C \equiv D \pmod{N} \Rightarrow A + C \equiv B + D \pmod{N} $$

減法

$$ A \equiv B \pmod{N}, \quad C \equiv D \pmod{N} \Rightarrow A - C \equiv B - D \pmod{N} $$

乗法

$$ A \equiv B \pmod{N} \Rightarrow A \cdot k \equiv B \cdot k \pmod{N}(任意の整数 k) $$

累乗

$$ A \equiv B \pmod{N} \Rightarrow A^k \equiv B^k \pmod{N} $$


✅ 4. なぜ便利なのか?

例えば、大きな数の計算や、周期的な性質を持つものの解析(暗号理論、RSA暗号など)では、合同式を使うと処理が劇的に簡単になります。


✅ 5. 使用例

例題:

「1〜100000のうち、A ≡ x (mod N) を満たす x を出力せよ」

→ このときは、x % N == A % N となるすべての x を出力すればよいです。


✅ 6. まとめ

言葉 意味
合同式 $A \equiv B \pmod{N}$ AとBの余りが等しい(AとBはNを法として合同)
使い方 モジュロ計算(%)と等価、周期的な数の処理に便利
利用例 暗号、整数計算、周期問題、競技プログラミングなど

もっと発展的な話(逆元, 中国剰余定理, オイラーの定理)などもありますが、まずはこの基本をしっかり理解しておくと安心です。